5巻の名場面&伏線

天使な小生意気 5巻 名場面1
天使な小生意気 5巻 名場面1

5巻は4巻から大阪編を引き継ぐところから始まります。

ここでも恵は自分に銃口が向けられても怒りませんが、
周りの人間(ここでは源造)に銃口が向けられた時、
今までに無い形相で睨みつけ激怒します。

天使な小生意気 5巻 名場面2
天使な小生意気 5巻 名場面2

さながら今日から俺は!!の軽井沢編で、
酔った三橋が傷つけられた伊藤たちを見つけ、
激怒したように、自分が傷つけられても怒らなくても
仲間が傷つくのは我慢がならない、この辺りは男と言えるでしょう。

さて、5巻の名場面ですが、そんな大阪編も無事解決したものの、
自分のせいで周りの人間を危険な目に合わせてしまい、
今後も(小悪魔の呪いのせいで)仲間を危険な目に合わせたくない一心
母親の居る海外へ行くことを決心します。

恵はこうと決めたら譲ら無い頑固なところもあり、
美木や藤木が説得しようとしても、意に介しません

そこで源造が恵を説得?するシーンが5巻の名場面です。

恵がどう思うと自分には関係無い、
何を言われようと、どこに恵が逃げようと必ず追いかけて守る。

俺はオマエに、全人生かけてんだからョ!!

とまで言われたら、さずがの恵ももう諦めるしかなく、
最終的には恵が呪いに負け死んでしまい、残された美木を想像させることで
思い留まらせましたが、普通の女の子にこんな事言ったらドン引きでしょうね。

で、この場面ですがどうも既視感があるなと思い返してみたら、
第1巻で恵が源造を助けるところのシーンと似てるんですよね。

天使な小生意気 5巻 名場面と似てるシーン(1巻)
天使な小生意気 5巻 名場面と似てるシーン(1巻)

その後、恵は皆を押しのけ1人逃げるように
エレベーターに乗り込んで行くのですが、
降りてから少し嬉しそうな表情が
この時の恵の心情を描いていて
にくいですね。

あと、名場面では無いですが
個人的にツボだったのが
源造が男を超える、超男になったシーンです。

天使な小生意気 5巻 個人的にツボった場面
天使な小生意気 5巻 個人的にツボった場面
天使な小生意気 5巻 個人的にツボった場面 続き
天使な小生意気 5巻 個人的にツボった場面 続き

実は大阪編で大した活躍をしてなかった事に気づいた源造ですが、
(その時は海外の母親のところに行こうと決めていた)恵が
感謝の気持ち(と、最後の思い出作りの意味)を込め、
源造と藤木をデートに誘います。

最初源造は大して役に立っていない自分に対して
恵に同情でデートしてもらっていいのかと葛藤しますが、
恵とデートしたい一心で、男=デートを断るの構図を
超男=断らないというむちゃくちゃな論理を作り上げ
自分を無理やり納得させます。

普通の少女漫画や少年漫画なら
自分の気持ちを押し殺すところですが、
さすが作者西森、まさかの展開で源造というキャラを盛り上げます

こういうセリフを作らせたら右に出る漫画家はいないのではないか、
というくらい分かりやすく、でも普段思いつか無いような言い回しですね。

伏線

5巻の伏線ですが、恵が源造に対して
自分の思い描いていた男の中の男像と
源造がかけ離れている
こと、
また、源造が恵にいつかチューをしてくれるか聞いた時に、
可能性があるような表情を恵がした時です。

天使な小生意気 5巻 伏線
天使な小生意気 5巻 伏線
天使な小生意気 5巻 伏線 続き
天使な小生意気 5巻 伏線 続き

重要なのは、美木の頭の中のセリフです。

チューしてもいいよーな男に、なってみろって顔だったわ

最終巻での結末を読み解くにあたり、
この場面は助けになることでしょう。

追加で、恵がめぐ団を置いて行く話(名場面参照)の後、
皆には嘘だと言われまくってましたが、
源造が自分は小さい頃、正義の味方になりたかった
と打ち明けるシーンは、実はこの物語の中で
非常に重要な内容だったと思います。

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