10巻の名場面&伏線

10巻は恵の心境に大きな変化があった巻と言えますが、
その中でも、このHPのトップページにも使用している
この場面を10巻の名場面として採用しました。

天使な小生意気 10巻の名場面
天使な小生意気 10巻の名場面

俺はオマエを守る。
俺は絶対オマエが好きだ。

この場面は、小悪魔を再度呼び出し、
恵を男にするか女のままにするかを決めようとした時、
小悪魔から近い将来に元の状態に戻ってしまう
と伝えられ、みんなの前から走って逃げ出した恵を
源造が最後の最後に追いつき、声をかけた言葉です。

それまで男に戻ると公言しておきながら、
近い将来に男に戻ると言われ、動揺し困ってしまいつつも
周りに余計な心配をかけたく無いと逃げる恵。

色んなことを考えたでしょうが、
きっと男に戻ってしまったら、今のめぐ団での関係が
どうなるか、皆んなは今と同じように接してくれるのか

など不安な気持ちがあったことでしょう。

その気持ちを見透かしたように、
源造は男に戻ったって大丈夫だと恵に伝えます。

この場面でのポイントは
いつもは「恵」と呼んでいる源造が
「オマエ」と恵を呼んでいるところ
です。

男(恵からオマエ)に戻ったとしても、
俺は変わらないよ、ということを恵に伝えたかった
のでしょう。

この時「恵」と言ってしまうと、やはり頭のどこかで
女の子である「恵」が消えてしまうことを
受け入れていない感じに聞こえます。

「オマエ」という言い方を
男は普通好きだと公言している女の子には使わない
ので、
「オマエ」と呼ぶことで、源造の恵に対する
「女の子としての好き」だという気持ちを捨てられる、
捨てても構わない、という意思表示だった
のかもしれません。

その後、恵は自分をあれだけ女の子として大好きな源造が
(自分でも受け入れられないのに)あっさりと男に戻る自分を
受け入れてくれることを信じられず疑い、
源造と言い合いになりますが、源造は折れません。

そして、最後に

君には参ったナ

と言い残して10巻は終わります。

続きは11巻の内容になるのでここでは触れませんが、
11巻で説明される、「恵の中に幼気な少女」が賭けにでた理由
その賭けに勝った・負けた時の行動がどうだったのかも
ここでのやり取りを理解して居ると分かるのではないでしょうか。

10巻の伏線

昔悪だった頃(グレてた頃)の源造に惚れた子から
当時の話を聞いていた時のやり取りが
最終巻に向けての伏線になっています。

天使な小生意気 10巻の伏線
天使な小生意気 10巻の伏線

あれ以来、
あんな女の子らしー気分になった事ないケド、
いいカンジだった。

わかる気がする。

この女の子も恵のように
自分を男(とやり合える)と思っていましたが、
成長していくにつれ、徐々に男とのパワーの違いなど
現実を見せつけられ、次第に男友達から相手にされなくなります。

それでも男友達とつるんでいたある日、
源造へケンカを売りに行くのですが、
返り討ちにあいます。

その時も源造はこの女の子には手を出さず、
当時女の子がつるんでいた男友達が接していたように
男ではなく、女の子として扱ってくれたことが嬉しくなります。

その後、自分が男だと思っていたのに、
源造と出会い、女の子らしい気分(気持ち)でいることに
嬉しい自分の気持ちに気付いたのです。

そのことに恵も(無意識に)同調しますが、
恵はまだ過去の記憶が封印されているので、
自分がいつ女の子らしー気持ちになったのか分からぬまま、
(自分は男なのでそんな気持ちになったことは無い)と
自己否定してしまいます。

最終話で恵の過去が明らかになった時、
この時、恵が「誰に対して」「どんな事に対して」潜在意識的に
わかる気がする、と言ったのかが分かると思います。

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