なでしこ杯もやっぱり悪者が出て来るのですが、
やはりそうした時に名場面は生まれます。
まずは源造の名場面から
![14巻の名場面&伏線1](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/meibamen14_01.jpg)
絶対だ。
なでしこ杯での最強の敵である柳沢に
一度は手も足も出せずボロ負けしてしまった源造。
源造を守る為、恵が代わりに柳沢と戦う事になりますが、
汚い柳沢は恵が避けられない状況を作り、恵を痛みつけます。
そんな状況で源造は目を覚まし、
自分のせいで恵が傷ついた事を知り、
その元凶である柳沢に対し、静かな闘志を燃やします。
一度ボロ負けした相手に立ち向かっていくのは、
今日から俺は!などでもありますが、
ここでのポイントは源造が「絶対」という
キーワードを言っていることです。
源造の「男の中の男の書」でも出て来る
「絶対はある」という格言ですが、
10巻でも源造は恵に対して「絶対」という言葉を使いながらも
その言葉を体現することが出来ませんでした。
また、一度は手も足も出ずボロ負けした相手だからこそ、
恵も「絶対って・・・」と訝しげるのですが、
再度力強く「絶対だ。」と言い切るところに
男としての決意が見られます。
実はこの「絶対」というキーワードは
今後の物語でも重要な意味を持つので、
頭の片隅にでも覚えておいてみても
いいと思います。
続いての名場面はまさかの安田!
![14巻の名場面&伏線2](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/meibamen14_02.jpg)
ここにいる変な奴は・・・
俺が助けとくから、オマエはあの娘を助けろ。
早く・・・
絶対だ。任せろよ・・・
安田が名場面として紹介するのは始めてですが、
安田が本当の意味(恵が認めるような)で
「男」に昇格した時ではないでしょうか。
自分には力が無いから戦いには役に立たない。
けど、女の子を危険な目に合わせておきながら、
先に自分が助かる訳にはいかない、
という決意で源造に助けに行かせます。
それまでどこか冷めた考え
(恵に対する変態チックな願望は除いて)の
安田が源造の名場面と同じ「絶対」という言葉を
使っているのもミソですね。