12巻は小悪魔が願いを叶える条件と
桂子と恵の過去が中心になります。
その為、今までのような恵や源造の名場面というものは
ほとんど無く、桂子と恵が出会う過去の話から選びました。
10巻でその昔自分が男だと思っていた
やんちゃな女の子の話が出てきました。
その子は小さい頃から「自分は男」のように振る舞い
生きてきましたが、途中で女の子として
どうしても超えられない男女間の力の差などを知り、
落ち込みますが、そんな時源造を通して、
女の子として生きる楽しさを知りました。
この「自分は男」という部分は恵と共通する部分がありましたが、
桂子の場合はもちろん最初から女の子です。
しかも桂子は小さい頃から恵と同じ武道を嗜み、
大人の男性に対しても怯まず立ち向かっていく
勇気がありました。
それ故、恵と知り合う事になった
大人の男性とのいざこざの際に叩かれても
泣きもせず気丈に振る舞います。
![天使な小生意気 12巻の名場面&伏線](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/meibamen_12.jpg)
私は、
絶対謝らない。
そんな様子を見た恵が
強いナ。
と話しかけ、助けに入ります。
当時の恵の心境からすると、
おそらく桂子と友達になりたかったんだと思います。
残念ながらその想いは、恵に助けてもらい、
恵が自分よりも強く美しいと認めてしまったことが許せず
恵と敵対してしまう事になってしまったので叶いませんでしたが、
もし2人が当時友達になれていれば、高校生になっても
良い関係であった事でしょう。
そんな桂子ですが、個人的には登場人物の中で
一番恵に近い存在かな思います。
恵と同じで美人で強く、自分が女だからといって
誰が相手でも怯まない勇気と強さを持っている。
惜しむらくは恵を自分よりも上の存在と認め、
憧れの対象にしてしまったことで、
恵以上にはなれなかったのかもしれません。
![天使な小生意気 12巻の名場面&伏線2-1](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/meibamen_12_2-01.jpg)
![天使な小生意気 12巻の名場面&伏線2-2](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/meibamen_12_2-02.jpg)
でも、恵が中学の時に桂子から受けた
数々の仕打ちを思い返して見ると、
好きな女の子に振り向いて欲しくて
ちょっかいを出す男の子、みたいな感じに見えませんか?
桂子にもう少し「自分の気持ちに正直になる素直さ」と
「他者に対する思いやり」があれば、、、
まぁ、だからこそ恵のキャラも生きて、
恵と高校に入って再会してから、
そんな桂子にも変化が出てくるのですが、
それはまた別のお話。