17巻は第二の魔本(カッパ)に修学旅行に、
岳山との最後の戦いに出発と色々とありました。
そんな中での名場面はラストに近づき
イケメン度がアップして来た源造です。
![17巻の名場面&伏線](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/meibamen17_01.jpg)
任せろ
この俺に。
見せて
やるよ
オマエに。
男の中の
男って
ヤツを。
この直前に恵に抱きつき、
叩かれそうになったのをかわしながらの
セリフなのですが、今までの源造であれば
かわせなかったでしょう。
しかし、小林家での特訓が功を奏したのか
恵のレベルまでとは言わないまでも
ある程度、気の流れを感じ取れるようになり
パワーアップしたのです。
そうした自信もあり、
なんだかやってくれそうで
ようやく少女漫画の主人公らしくなって来た
源造でした。
伏線
全体の話も終盤に差し掛かり、
伏線自体も少なくなって来ているのですが、
より最終話を理解する為のヒントになりそうなシーンが
いくつかあったので紹介しておきたいと思います。
![17巻の伏線1](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/fukusen17_01.jpg)
変な奴!!
恵が小林を好きだと言った後、
源造は自分は?と聞き、恵が答えたセリフです。
恵が源造に対して好きだの嫌いだの言ったのは
2人が最初に出会った時に恵が嫌いだと言い、
その後源造の友達思いなところを知った時に
好きだと言った後から本気では言及していませんでした。
4巻で源造に釣りに誘われ、
デートだと公言された時は、
恵の頭の中ではデート→恋人を否定しようと
無理矢理恋人を変人と頭の中で変換しようとしました。
思えばこの時から恵の中で源造は変な奴、
その後も色んな出来事で恵の想定外の行動をする源造は
何考えてるのか分からない奴になったわけですが、
もちろん恵にとっては「変な奴」とは悪い意味では無いのです。
嫌いなら嫌いと言うでしょうし、
好きなら好きと言うでしょう。そんな性格です。
藤木に対してもカッコイイと言ったりしています。
ではなぜ源造に対しては、
ハッキリとした態度をしないのか。
それは単に男女間のジレンマ以外にも
最終話への大きな伏線にもなっているのです。
![17巻の伏線2](https://xn--q9j984gbug42c4wieqsm2o.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/fukusen17_02.jpg)
恵ィー
アンタは
いつもいつも…
これは桂子が世話役の良美と言う同級生の女の子に
王子様なんて現実にはいない、と言う話をした後に
後ろから
そーカナ?
と誰かが話しかけ、
振り返った時の桂子の心の声です。
桂子は最初、恵だと勘違いしたようですが、
なぜ勘違いしたのか。
それは恵が「乙女」な考え方をしている事を
桂子は知っていたからです。
物語中で恵は恥ずかしがり否定しますが、
恵は基本的に乙女チックな側面というか幻想を
抱いています。
これは美木との付き合いによるものなのか
恵生来の性格なのかは分かりませんが、
個人的には両方な気がします。
美木も王子様が現実にいて欲しいことには
賛成しており、期待もしています。
この「王子」というキーワードも
天使な小生意気ではちょくちょく出て来たりし、
最終話でも重要なシーンで出て来たりします。