天使な小生意気の記念すべき第1巻の名場面は、
何と言っても源造の恵への告白シーンでしょう。
美人過ぎて近寄りがたい恵に対して、
周りの男共は調子の良いことを言ったり、
本人を目の前にしてラブレターを渡したり、
わざとぶつかろうとしたり、写真を撮られたり、
恵はあまりにも男らしくない行動に対して怒り爆発!
恵はもし自分が男のままだったら好きな子に対して、
そんなやり方はしない! もっとこう…と言いつつ
どうすれば良いのかわからないでいた。
そんな中、源造は嫌いと言われた恵に対して
「俺は好きだ。」と、どストレートに愛を告白!
普通の少女漫画や少年漫画だと
好きだと気づいても、相手には恋人がいたり、
複雑な家庭環境や自分に自信が無くて告白できず、
少しづつ距離を縮めていく中、まさかの1巻で告白!
もし、天使な小生意気の1巻表紙を見て、
純粋な少女漫画だと思って読んでた人は
きっと面食らうでしょう。
しかも目の前で自分を嫌いとはっきり言った、
誰もが認める美人でかわいい女の子に告白できる男は
そうはいないでしょうし、この告白シーンで源造という男の
キャラクターが一気に魅力的になったと思います。
話は戻りますが当然、いきなり告白されるとは思ってなかった恵は
驚きつつも顔を赤らめてしまう。
前後の話の流れから
この源造の告白方法こそ、恵が思い描いていた
「男の中の男の告白」だったのでしょう。
普通(の女の子)じゃない恵に対して恋心を抱いた源造ですが、
恵に恋した理由は、一度全巻を読破してから読み返すと、
この心境の変化が起きた理由についても思い付くのですが、
それはまた別のお話…
伏線
1.魔本「天の恵」から出てきた小悪魔が恵に対していったセリフ
オヤ、女の中の女になりたいんじゃなかったですか。
2.恵が街中でナンパされた男達から源造に助けてもらった後の美木のセリフ
あの時だって、恵が女の子だから助けてくれたのよ。
他作品との比較
恵が源造につきまとわれ、
女子トイレに逃げ込むことになってしまい、
情けないと思いつつも、校舎の2階?からまさかの飛び降り。
もちろんパンツが見えないよう
スカートを股に挟むことも忘れずに飛び降りながらも
「タトン」という心地よい音のみで無傷に着地する。
ここで、同じ作者の代表作の一つである
「今日から俺は!!」で、同じく校舎の2〜3階から飛び降りる
主人公の三橋貴志をみてましょう。
こうして比較してみると、
やはり三橋は男って感じの飛び降り方ですね。