10巻の最後から11巻は始まります。
例え恵が男に戻っても、
俺は変わらずお前を守る。
そうした決意を恵に伝えた源造、
頰を赤らめ、いつもと違う雰囲気で
源造にキスをしようか?と尋ねる恵。
10巻の最後がなまじ最終話っぽい流れでしたので、
リアルタイムでサンデーを見ていた人達は
これでキスして終わりか!?と思ったことでしょう。。。
ですが、さすが少女漫画にカテゴリされるだけあり、
すんなりキス→ハッピーエンドにはなりません。
いざキスをする時、目を閉じた恵は源造に
「キスをすると魔法が解ける」という
まるで◯ィズニーの物語のような話をします。
そこで源造はキスをしたら
恵の魔法が解ける、恵が男に戻ると改めて理解します。
すぐ前に男に戻っても変わらず恵を守ると言った手前、
間髪入れずにキスをして欲しいところだった恵だと思いますが、
残念ながら源造が躊躇してしまい、ついに恵は目を開けてしまいます。
その後、11巻は小悪魔の呪いに関する話が中心になっています。
小悪魔が願いを叶える条件など、
伏線になっている部分もありますが、
その内容はほとんどネタバレページで紹介してしまっているので、
ここでは割愛させていただきます。
名場面の話に戻りますが、
11巻の名場面は10巻で調子に乗って
小悪魔に恵にかけられた不運になる方の呪いを
恵から自分にうつされてしまった源造が、
恵にもう不運なことが起きていないと知った時の場面です。
最近、自分がついていない事に気付いた源造ですが、
その不運さが度を超えていて、
これから毎日不運にあい続けるなんて…
と落ち込んでいた矢先、恵にかけられた不運になる呪いは
どうなったのかを恵に聞きます。
小悪魔は嘘を付かないので、
10巻で源造に言った通り恵と交替、
つまり恵は不運ではなくなったことを知り、
ついてる!!
と何の邪念も無く、純粋に喜びます。
恵の運動神経を持てば、普通の人間なら
不運になっていたであろう出来事も
難なくかわせていたので、恵から不運になる呪いを
取り除かなくても良かったのです。
にも関わらず、少しでも恵が幸せになれるのであれば
自分が代わりにその不運を被る、例えかわせなくても。
そんな源造の男気を感じたこのシーンが
11巻の名場面ではないでしょうか。