17巻は第二の魔本(カッパ)に修学旅行に、
岳山との最後の戦いに出発と色々とありました。
そんな中での名場面はラストに近づき
イケメン度がアップして来た源造です。
任せろ
この俺に。
見せて
やるよ
オマエに。
男の中の
男って
ヤツを。
この直前に恵に抱きつき、
叩かれそうになったのをかわしながらの
セリフなのですが、今までの源造であれば
かわせなかったでしょう。
しかし、小林家での特訓が功を奏したのか
恵のレベルまでとは言わないまでも
ある程度、気の流れを感じ取れるようになり
パワーアップしたのです。
そうした自信もあり、
なんだかやってくれそうで
ようやく少女漫画の主人公らしくなって来た
源造でした。
伏線
全体の話も終盤に差し掛かり、
伏線自体も少なくなって来ているのですが、
より最終話を理解する為のヒントになりそうなシーンが
いくつかあったので紹介しておきたいと思います。
変な奴!!
恵が小林を好きだと言った後、
源造は自分は?と聞き、恵が答えたセリフです。
恵が源造に対して好きだの嫌いだの言ったのは
2人が最初に出会った時に恵が嫌いだと言い、
その後源造の友達思いなところを知った時に
好きだと言った後から本気では言及していませんでした。
4巻で源造に釣りに誘われ、
デートだと公言された時は、
恵の頭の中ではデート→恋人を否定しようと
無理矢理恋人を変人と頭の中で変換しようとしました。
思えばこの時から恵の中で源造は変な奴、
その後も色んな出来事で恵の想定外の行動をする源造は
何考えてるのか分からない奴になったわけですが、
もちろん恵にとっては「変な奴」とは悪い意味では無いのです。
嫌いなら嫌いと言うでしょうし、
好きなら好きと言うでしょう。そんな性格です。
藤木に対してもカッコイイと言ったりしています。
ではなぜ源造に対しては、
ハッキリとした態度をしないのか。
それは単に男女間のジレンマ以外にも
最終話への大きな伏線にもなっているのです。
恵ィー
アンタは
いつもいつも…
これは桂子が世話役の良美と言う同級生の女の子に
王子様なんて現実にはいない、と言う話をした後に
後ろから
そーカナ?
と誰かが話しかけ、
振り返った時の桂子の心の声です。
桂子は最初、恵だと勘違いしたようですが、
なぜ勘違いしたのか。
それは恵が「乙女」な考え方をしている事を
桂子は知っていたからです。
物語中で恵は恥ずかしがり否定しますが、
恵は基本的に乙女チックな側面というか幻想を
抱いています。
これは美木との付き合いによるものなのか
恵生来の性格なのかは分かりませんが、
個人的には両方な気がします。
美木も王子様が現実にいて欲しいことには
賛成しており、期待もしています。
この「王子」というキーワードも
天使な小生意気ではちょくちょく出て来たりし、
最終話でも重要なシーンで出て来たりします。