19巻は引き続き岳山編で、名場面は悩みましたが
恵が美木の事を嫌いになるよう催眠をかけられた時に発した、この場面にしました。
わけねーだろ!
このシーンだけで、いかに恵が美木を大事に思っているのかが分かるのと
そんなバカなような事を思い込ませようとする事に対しても
強い憤りを感じた結果の行動だと思います。
一方、美木側も催眠では無いですが、恵達へのひどい仕打ちを見せ
心を折るように精神的な攻撃をされていました。
そして普段冷静賃借な美木がつい手(実際に出したのは足ですが)を
出してしまった場面も、前述の恵のシーンへの対比になっているような気がします。
何やってんの?
これは「今日から俺は!」の時もそうですが、
西森作品ではもはや鉄板とも言えるシチュエーションで、
自分の事は何を言われても怒らない(三橋は別w)。
だけど、相棒(仲間)のことを悪く言われた時にマジギレするです。
「お茶にごす。」のまーくんが一番近いですかね。
あとは「今日から俺は!」の伊藤。
美木も9巻あたりではこのような行動をするタイプでは無かったのが、
源造達に感化?されていったのか、随分と男前になって来たのが分かります。
あとどうしても名場面として紹介したいのが、
坂月さんの美木への想いですね。
あの愉快で可愛い娘が、
不幸だなんて我慢ならんだろう。
これも西森作品あるあるですが、
命を賭ける程の行動であったとしても
一見すると単純であり得ないような理由を
さらっと、でも腑に落ちるような説得力のある言い回しです。
実際に、我慢がならないのは坂月の個人的な感情だけなのですが、
そのいわばちっぽけなプライドの為に、
もう10年以上も美木を支え続けている男気溢れるところが名場面です。