19巻の名場面&伏線

19巻は引き続き岳山編で、名場面は悩みましたが
恵が美木の事を嫌いになるよう催眠をかけられた時に発した、この場面にしました。

天使な小生意気 19巻の名場面&伏線1
天使な小生意気 19巻の名場面&伏線1

わけねーだろ!

このシーンだけで、いかに恵が美木を大事に思っているのかが分かるのと
そんなバカなような事を思い込ませようとする事に対しても
強い憤りを感じた結果の行動
だと思います。

一方、美木側も催眠では無いですが、恵達へのひどい仕打ちを見せ
心を折るように精神的な攻撃をされていました。

そして普段冷静賃借な美木がつい手(実際に出したのは足ですが)を
出してしまった場面も、前述の恵のシーンへの対比になっているような気がします。

天使な小生意気 19巻の名場面&伏線2
天使な小生意気 19巻の名場面&伏線2

何やってんの?

これは「今日から俺は!」の時もそうですが、
西森作品ではもはや鉄板とも言えるシチュエーションで、

自分の事は何を言われても怒らない(三橋は別w)。
だけど、相棒(仲間)のことを悪く言われた時にマジギレするです。

「お茶にごす。」のまーくんが一番近いですかね。
あとは「今日から俺は!」の伊藤。

美木も9巻あたりではこのような行動をするタイプでは無かったのが、
源造達に感化?されていったのか、随分と男前になって来たのが分かります。

あとどうしても名場面として紹介したいのが、
坂月さんの美木への想いですね。

あの愉快で可愛い娘が、
不幸だなんて我慢ならんだろう。

これも西森作品あるあるですが、
命を賭ける程の行動であったとしても
一見すると単純であり得ないような理由を
さらっと、でも腑に落ちるような説得力のある言い回し
です。

実際に、我慢がならないのは坂月の個人的な感情だけなのですが、
そのいわばちっぽけなプライドの為に、
もう10年以上も美木を支え続けている男気溢れるところが名場面です。

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