いよいよ岳山編もクライマックスを迎える20巻の
映えある名場面は小林がやられ、源造が喝を入れるシーンを選びました。
何のつもりか知らんがオマエ、
アホのよーに頑張ったろーが!!負けんな!
絶対負けんな!!
この場面だけ見ると名場面として選んだ理由が
よく分からないと思いますが、源造は小林の強さについて
一目置いているのはご存知かと思いますが、
16巻の名場面でも少し触れましたが、
小林自身は強くなって何が変わるのか?
何の為に強くなるのか?をずっと自問自答しながら
修行をしてきました。
源造はそこまで知らないにせよ、
小林がひた向きに修行をし、今回の岳山討伐では
特に活躍して美木の為に頑張っている事を知っているので、
(汚い真似して勝とうとする奴なんかに)絶対負けんな!
と喝を入れているのです。
そして、このシーンの源造をよく見ないと分からないのですが、
実は少し泣いているのです。
初めは立たなくて良いと言っていた恵が途中から
泣き始めたのも実は源造が涙を流しているのを見て、
感極まってしまったのでしょう。
あまり画像を貼り付けるのも良くないと思ったので、
これ以上は載せませんが、この後小林は
立てて良かった
と、心の中で語ります。
その後、見事逆転勝利を収めるのですが、
この時小林は初めて「強さ」の意味を知ったものと思います。
源造も照れ臭いのか、
初めに泣いたのは源造なのに
恵が泣いたのを取り上げて、
自分の涙は無かったように振る舞います。
源造が恵以外で本気泣きしたのは小林が初めてだったのですが、
それも小林の悔しさを自分事のように捉えていたからに他ならないでしょう。
そして、小林を助けた事で
実は源造は岳山編で全ての仲間を助け、
美木を取り戻すという目的も全て成し遂げているのです。
- 源造→藤木:爆弾から助け、恵への告白を邪魔しない
- 源造→安田:途中リタイアした気持ちを汲み、食料を独り占めした(安田の想いも連れて行った)
- 源造→小林:喝を入れて正義は勝つ事を証明
- 源造→恵&美木:二人とも同時に助ける(これも名場面候補でした)
あとは、最終巻ですが
10巻の「絶対」
ではまだ信じ切れなかった恵が
14巻の「絶対」
を経て、ついに源造の「絶対」を信じる、
というシーンも感慨深いものがあります。
余談ですが小林も16巻で美木の為に我を忘れて
「絶対」という言葉を使っていて、
美木に源造判定を貰っていますw