最近このサイトのアクセスが何故か一時的に高騰している日があり、疑問に思って調べてみると… なんとあの「キッズステーション」でアニメ版 天使な小生意気が放送中との事!なるほど、腑に落ちました。
それにしても、なんでまたあのディズニー作品とか放送している子供向けのキッズステーションで? と思ったら「おとなのキッズステーション」なるものがあるんですね。
時間的にも21時前後と深夜2時前後なので、子供が観るのは難しいと思いますが、「スラムダンク」や「こち亀」など、確かに「天使な小生意気」世代ではあるものの、よくこの作品をねじ込んだぞスタッフ、よくやったぞスタッフ!
アニメ版と漫画版、どっちが人気?
よくアニメ版と漫画版で好き嫌いが分かれる事も多いですが、個人的にはアニメ版の天使な小生意気も漫画版の天使な小生意気も大好きです。キッズステーション放送後のSNSをみてもポジティブな感想がほとんどで、アニメと漫画版でラストが決定的に違うのに、漫画版の方が絶対良い!という意見は無かったのも凄いですよね。
また、アニメ版は放送期間や放送回数が限られているので、漫画版をそのまま踏襲出来てはいませんが、何と言ってもめぐの声がドンピシャだと思います。声優さんはわざわざ説明するまでも無いと思いますが、らんま1/2の女らんま役やエヴァンゲリオンの綾波レイ、コナンの灰原もやっている「林原めぐみ」さんです。
アニメ版と漫画版でどう違う?
アニメ版は漫画版を最終回以外は忠実に再現しているので、尺の関係上はしょっている話も多々ありますが、アニメ版しか観ていない人と漫画版しか読んでいない人もある程度話は合うと思います。
決定的に違うのは最終回とめぐのラスト
まだ全ての放送が終わっていないので、はっきりとは書きませんがアニメ版と漫画版で決定的に違うのは、「最終回にめぐがどうなるか」です。どちらかの結末のみを知っている人は、全く結末になるので驚くと思います。またこのレビュー(考察)サイトは漫画版について語っているので、アニメ版の最終回には結び付きません。
なぜ、アニメ版と漫画版で結末を変えたのか?
最近でも西森作品で「お茶にごす」などは実写化されましたが、結末は原作通りと言えば原作通りでした(個人的には夕日をあげるシーンが無かったのが悲しかったですが…)。「今日から俺は」も含め、実写化なので原作に忠実とは言えないまでも「結末」は原作の漫画を踏襲していました。
しかも雑誌のインタビューでは、
『天使』は描くことが決まってるから。(最後まで見えてるから)
とまで言っているので、わざわざアニメ版だけ結末を変えた事になります。では、なぜ「天使な小生意気」に限って、アニメ版と漫画(原作)版で結末が大きく変えたのか、と考えるとやっぱりアニメ版で天使な小生意気の伝えたい事を伏線回収しながら話を進めるのが難しかったのではないか、と思うのです。
今のアニメであれば、Prime Videoなどといったオンデマンド方式でコアな層にシーズン毎に10話前後放送していけば、限りなく原作に忠実に話を進める事が出来たのでしょうが、昔のアニメはスラムダンク然りどんな人気アニメでも放送回数が決まっていたのでそこに合わせないといけないので、西森氏が漫画版で伝えたかったであろう事はアニメ版ではあえて描かず、「少女漫画」としてある種エンターテイメント作品としてアニメ版のラストを考えたのではないか、と思います。
アニメ化に関して何か西森氏のインタビューなどがどこかに存在していればもう少し考えが分かると思うのですが… どなたか何か知っているようであれば、コメント欄から情報ください!